以下は僕がお手伝い先の職場で、スタッフが見るライングループに掲載した内容です。
(一部ブログ用に改編してあります)
―成長の第一歩は、自分で問いを見つけるところから―
先日、ワインについてあるスタッフから質問を受けました。
ところが、その質問はあいまいで、何を知りたいのかが掴めませんでした。
本人は「何がわからないのか」が分かっていない状態。
これは、どんな仕事でも起こりうる“壁”です。

まずは「自分が今どこに立っているか」を知る
質問すること自体は悪いことではありません。
疑問を持つ姿勢は、とても大切です。
しかし——
“何が分からないのか分からない”まま質問しても、成長には繋がりません。
解決の第一歩は、
自分がどこでつまずいているのかを理解すること。
そのためには、まずは自分で学び、
疑問を明確にするところから始めなければなりません。
私が “学び続ける”と決めた日
少し昔の話をさせてください。
私は26歳で飲食業の道に入りました。
この世界では遅めのスタートです。
だからこそ、誰よりも多く学び、経験しなければならない——
そう思っていました。
バーで学び取った3ヶ月
ホールに立つ前に、店長へお願いして3ヶ月間バーに立たせてもらいました。
自腹でスピリッツやリキュールを買い、毎晩家で飲み比べて学習。
部屋はボトルだらけ、毎晩勉強兼テイスティングです。
ワインも日本酒も、徹底的に
ワインが必要と感じればワインを買い漁り、試飲会へ足を運びました。
日本酒を学ぶと決めた時には、家に30本を並べ、夜な夜な味わい比較。
結果、3ヶ月で10キロ太りました。
スーツが入らなくなり、買い直したほどです。
常連のお客様からは、あまりに急激に太ったので、心配されて病院を勧められたほどです。
笑い話のようですが、
自分の成長に本気だった証です。
「自分で学ぶ」ことが、質問の質を変える
私が伝えたいのはただひとつ。
“分からない”と思ったら、まずは自分で徹底的に学ぼう。
人に聞くのは簡単です。
ですが、自分で下調べもせずに質問しても——
本質は何一つ身につきません。
聞くなら、
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どこが分からないのか
-
何を調べたのか
-
どこで行き詰まったのか
ここが明確になっていること。
そうすれば、質問も具体的になり、
答えもスッと理解でき、成長のスピードが劇的に変わります。
“聞けるレベル”になった人にこそ、全力で応えたい
本気で取り組む人には、
こちらも本気で応えたいと思います。
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調べた上で質問する人
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自分の課題を言語化できる人
-
成長したい気持ちが行動に表れている人
そういう人の背中は、いくらでも押したくなる。
それは、きっとどの先輩・上司も同じです。
今のうちに“壁の乗り越え方”を学ぼう
学生でも、社会人でも、立場に関係なく、
「何が分からないかを掴む力」は必ず求められます。
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アルバイトなら、社会に出る前の訓練として
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社員なら、責任者として成長するために
自分の壁を自分で見つけ、
乗り越え方を身につけていきましょう。
成長したい人へ——
まずは“自分で学び、問いを磨く”ところからです。
何かの参考になれば幸いです。
