その人はなぜ、面接に来てくれたのでしょうか?
その理由に、あなたのお店の強みが隠されています。
例えば――
私がお手伝いさせて頂いている、とある会社では、
「英会話の接客」を目的に入社してくる人が、とても多いです。
その理由として、海外からのインバウンド客を、
積極的に受け入れられるコンセプトであることや、
シェフが海外の人であったり、系列店に海外の店舗があったりなどの、
説得力のある事実、ベースがあります。
この会社の強み=海外のお客様とのコミュニケーションが取れる
=自身のスキルアップにつながる
というメリットを享受できるからと、皆さん考えているからこそ、
面接がそれ相応に多いと思われます。
そうでない場合もあると思いますが、ほぼ一致しているのは、
「成長した未来を夢見て」という共通のキーワードです。

こうした特異性のある店舗は、打ち出し方は容易いように感じると思います。
では、読んでくださっているあなた様の店舗では如何でしょうか?
飲食店の採用、面接に来てくれた理由を紐解いていますか?
もしかしたら、これまでの面接時に言われた内容で、
考えている以外の強みが隠れていた場合もあったと思います。
強みを伸ばす
多様性の時代と言われて久しいですが、
面接に来てくれた理由は多種多様でしょう。
大事なのは、それぞれの理由を紐解くこと。
それによって、定着率も変わってきます。
前述の理由であれば、海外顧客との接点がないセクションであれば、
思っていたのと違う。という理由で退職するかもしれません。
また、向き不向きもあります。
いくら英会話の上達をしたい!といっても、
はたして接客業向きの資質を持っているかは、また別の話です。
しかし、本人が持つ強みを把握して、
そのことを本人に伝え、期待されていることを本人が受け止めることが出来たなら、
「未来を夢見て」から、「自身の存在価値」へと、感情は変わっていきます。
得てして入口とは違う理由で定着することも多いのが、
実際の飲食店の現場では、経験上よくあります。
広く受け入れる土壌を作るために
嘘はいけませんが、何は無くとも
「面接に来て貰う」ことが何より大事です。
入口はともかく、その中で新たな可能性を見出し、
定着してくれることこそが、お店にとって最も大事なことです。
分母が大きくないと、選ぶことが出来ず、
結果、人が足りないから仕方なしに採用する。
は、経験上あまり上手くいった試しがありません。
ですから、まずは話を聞いてみたい!
という願望を思い起こさせることが重要です。
たとえば・・・
【3年間でシェフになれる道筋を作ります】
【ソムリエが毎週ワインの講習を開いています】
【独立のための数字の見かた・経営を学べます】
【お店のSNS担当をお任せします。是非バズらせて下さい!】
という、来てみたくなる、聞いてみたくなる仕掛けを、
ご自身・お店の強みと照らし合わせて考えてみて下さい。
それは、これまでの面接での志望動機や、質問された内容などに、
あなたなりのお店の強みが隠されていることが多々あるはずです。
「新規オープン」の強み
余談ですが、「新規オープン」という文言は、
募集の際にとても効果的なのはご存知でしょうか?
人間関係や上司というしがらみがなく、横一線でスタートできる、
皆で創っていくことが出来るというのが一番の要因ですが、
この背景には、人との関係性のわずらわしさが問題と捉えている人が多い。
という事実を知ることが出来ます。
まとめ
まずは、話を聞いてみたくなるような、
あなたのお店なりの強み・想いを打ち出してみましょう。
打ち出す内容をこれから考える必要があるのであれば、
打ち出すからには約束は守らなければなりません。
たくさんの人に応募してもらえること。
そこには「それぞれの理由」があると前述しましたが、
新たに発見できる理由でも良いと思います。
【飲食店を通じて地域社会への貢献】
なんて文言でも、その裏打ちする内容が響けば、
その旗のもとに集う人も出てくるはずです。
なんなら、それが基で、地域社会から応援されるお店になることもあり得ます。
面接を通じて、その個々の背景を汲み取り、
最終的には「人員の定着化」への道筋を創っていきましょう。
私共では打ち出し方を共に創るサービスも行っています。
ご興味があれば、お話だけでも聞かせて下さい。
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