日報は誰のために書くのか?
飲食店をはじめとするサービス業では、多くの店舗で日報を書いています。
- 売上の報告。
- クレームの共有。
- スタッフの勤怠。
- その日の出来事。
もちろん、それらも大切です。
しかし私は、日報の本当の価値は別のところにあると思っています。
それは、
「未来の自分へのメッセージ」
として残すことです。
報告書で終わる日報はもったいない
私が過去に赴任した店舗では、前任者の日報を読む機会がありました。
ところが、そこに書かれていたのは、
「本日も問題なく営業終了」
「売上は予算比〇%」
「特記事項なし」
そんな内容ばかりでした。
もちろん報告としては成立しています。
しかし翌年、その日報を見返した時に、
「だから何を準備すれば良いのか」
が全く分からないのです。
未来の自分を助けてくれない日報になっていました。
私が知りたかったのは「何が起きたか」
私が本当に知りたかったのは、
前年同日の営業で何が起きていたのか。
ということです。
なぜ売上が良かったのか。
なぜ暇だったのか。
どの時間帯が忙しかったのか。
どんなお客様が多かったのか。
そこにどんな理由があったのか。
それらを知ることができれば、
今年の同じ日に何が起こるかを予測できるようになります。
マネージャーの仕事は予測すること
私は店長やマネージャーの仕事の一つは、
営業を予測すること
だと思っています。
有名な野村克也監督は、
試合前にすべてのアウトの取り方をイメージしていたと言われています。
相手打線。
ピッチャーの状態。
試合展開。
様々な可能性を考えながら準備をしていたそうです。
飲食店の営業も同じです。
予測通りにならないことは当然あります。
しかし予測していた人と、していなかった人では準備の質が大きく変わります。
日報に書くべきこと
では、未来の自分を助けるために何を書くべきなのでしょうか。
私が特に重要だと思うのは次の内容です。
① 人の流れ
・何時頃から来店が増えたか
・どの時間帯がピークだったか
・客層はどうだったか
② 特殊な要因
・地域イベント
・花火大会
・ライブ
・スポーツ観戦
・学校行事
・企業イベント
営業に影響した出来事を書いておきます。
③ 想定とのズレ
予測通りだったか。
予測以上だったか。
予測以下だったか。
そして、その理由は何だと思うか。
ここが非常に重要です。
④ お客様から得た情報
実はこれが一番価値があります。
お客様は、
「なぜ来店したのか」
を知っているからです。
お客様との会話が未来を作る
例えば、
「今日は花火大会帰りなんですよ」
「近くでイベントがあって」
「お花見の帰りです」
そんな一言が翌年のヒントになります。
実際に私も、
全く関係ないと思っていたイベントが集客に大きく影響していたことを何度も経験しました。
それは売上データだけでは分かりません。
お客様との会話からしか得られない情報です。
だからこそ、
話すこと以上に、
聞くことが大切なのです。
聞くためには、まず耳を傾ける
お客様との会話にはヒントが隠れています。
何を目的に来たのか。
なぜこのエリアにいるのか。
どこから来たのか。
そうした情報にアンテナを立てていると、
自然と質問もできるようになります。
そしてその情報が、
来年の営業準備を助けてくれるのです。
まとめ|日報は未来への投資
日報は上司への報告書ではありません。
未来の自分への手紙です。
一年後。
あるいは数か月後。
読み返した時に、
「この日はこういう営業だった」
と鮮明に思い出せること。
それが良い日報です。
数字だけでなく、
人の流れ。
お客様の声。
イベント情報。
予測と結果。
そうした情報を積み重ねることで、
マネージャーの予測力は磨かれていきます。
未来の自分が助かる日報を書いてみてください。
日報は単なる報告書ではなく、店舗の財産です。
しかし実際には、何を書けばよいか分からず、数字だけの報告になっている店舗も少なくありません。
DUEでは、店舗運営の改善や人材育成だけでなく、日報・引継ぎ・マニュアルなどの「現場の言語化」のお手伝いも行っています。
「経験や感覚が共有されない」
「店長によってやり方が違う」
「教育が属人化している」
そんなお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。

