飲食店における決済方法は、この数年で大きく変化しました。
クレジットカードはもちろん、
- 電子マネー
- QRコード決済
- スマートフォン決済
など、多様な支払い方法が一般化しています。
最近では、
「現金お断り」
という完全キャッシュレス店舗も珍しくなくなりました。
私は現場責任者として長年飲食店運営に携わってきましたが、
結論から言うと、
飲食店はできる限りキャッシュレス化を進めるべきだと思っています。
その理由は、
単なる利便性ではありません。
人材不足と不正防止という、
飲食店が抱える大きな課題の解決につながるからです。
キャッシュレス化が進む飲食業界
以前は、
「現金しか使えません」
というお店も多くありました。
しかし現在では、
お客様の決済手段も多様化しています。
特に若い世代を中心に、
現金をほとんど持ち歩かない人も増えました。
今後もキャッシュレス比率は上昇していくと考えられています。
つまり、
キャッシュレス対応は特別なサービスではなく、
これからの標準装備になっていく可能性が高いということです。
キャッシュレス化が人材不足対策になる理由
飲食店の現場では、
慢性的な人手不足が続いています。
そんな中で、
現金会計は意外と多くの手間を生みます。
例えば、
- お釣りを渡す
- レジ金を管理する
- レジ締めを行う
- 現金過不足を確認する
こうした作業は、
お客様には見えませんが、
現場にとっては大きな負担です。
レジ締め時間の削減
責任者経験のある方なら分かると思います。
営業終了後、
現金が合わない。
たった数百円足りない。
その原因を探すために、
深夜までレシートを追いかける。
そんな経験が一度はあるのではないでしょうか。
キャッシュレス比率が高くなるほど、
この作業は大幅に削減できます。
教育コストの削減
新人スタッフにとって、
現金会計は意外と難しい業務です。
- 金額確認
- お釣り計算
- 受け渡し
慣れないうちはミスも起こります。
キャッシュレス化は、
教育負担の軽減にもつながります。
キャッシュレス化は不正防止にも有効
私は過去に、
- POS不正
- 売上金横領
- 釣銭金トラブル
など、様々な不正事例を見てきました。
その多くは、
現金が存在するからこそ起こる不正です。
現金がなければ着服しにくい
当たり前ですが、
現金がなければ、
現金を盗むことはできません。
もちろん、
キャッシュレス決済でも不正リスクはゼロではありません。
しかし、
レジから現金を抜く。
売上金を持ち出す。
釣銭金を着服する。
こうした不正は大幅に減少します。
管理者の負担も減る
不正防止のためには、
- 現金確認
- 金庫管理
- レジ監査
などが必要になります。
キャッシュレス比率が上がることで、
これらの管理業務も簡素化できます。
結果として、
責任者は本来向き合うべき、
お客様やスタッフ教育へ時間を使えるようになります。
完全キャッシュレスが難しい店舗もある
もちろん、
すべてのお店が今すぐ完全キャッシュレスに移行できるわけではありません。
立地や客層によっては、
現金利用がまだまだ多い店舗もあります。
特に、
- 高齢者比率が高い地域
- 観光地
- 個人経営の小規模店舗
では慎重な判断が必要です。
まずは比率を上げることから
重要なのは、
「今日から現金禁止」
ではなく、
キャッシュレス比率を徐々に上げていくことです。
例えば、
- QR決済を導入する
- タッチ決済を導入する
- セルフ会計を導入する
など、
できるところから始めれば十分です。
まとめ|キャッシュレス化は経営改善の一手
キャッシュレス化は、
単なる決済方法の変更ではありません。
- 人材不足対策
- 業務効率化
- 不正防止
- 教育負担軽減
など、
店舗運営そのものを改善する効果があります。
もちろん現金を完全になくすのは簡単ではありません。
しかし、
今後の飲食店経営を考える上で、
キャッシュレス化は避けて通れないテーマだと思います。
現場の負担を減らし、
管理リスクを減らし、
お客様にも便利になっていただく。
その第一歩として、
自店舗の決済方法を一度見直してみてはいかがでしょうか。
