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個人経営や小規模の飲食店にホームページは必要か?

30席の飲食店を運営していた

私自身、30席ほどの飲食店を経営者として運営していました。
月々の支払いが約2万円のホームページのサブスクリプションサービスを、7年間利用していました。
その中で出来たことは、

  • 初期費用無し
  • 独自ドメイン取得
  • 最初に必要な写真撮影
  • 月一度の更新内容対応

でした。

そして、ホームページの内容は、

  • indexのページ
    コンセプト説明
    営業時間などのインフォメーション
    アクセス(最寄駅からの経路)
  • メニューのページ
    アラカルト
    パーティープラン
    ドリンク・ワインリスト

です。

アクセス数(閲覧数)は特に知らされることはありませんでした。

 

ホームページの恩恵を感じたこと

実際にお店を運営している方々にとって、
ホームページの役割はどのように捉えられているでしょうか。

 

とりあえず設置しておかなければならない?

私の場合、お店を立ち上げるときに、経営者の友人から
「とりあえず設置しておいた方が良いよ」と、紹介されたのが、
ホームページのサブスクサービスを使用していたきっかけでした。

前述のように、それから7年設置していて、
「あー、やっぱり必要なんだな」
と思ったことは、

コンセプトを近所のお客様が見て来店されたこと。
そして、スタッフ募集の際でした。

一つ目は、近所のお客様が最終的に来店してくれた理由が、
コンセプトを見て、来てみたいと思った
と言って下さったこと。

二つ目は、入社したキッチンスタッフが、
どんな料理が勉強出来るのか?
を、最終確認したかった時に見て決めた。
と言っていた事です。

口コミサイトやSNSで誰かが投稿していた評価や料理も勿論ですが、
お店がオフィシャルとして打ち出すべきことの重要性を実感しました。

 

コンセプトという「想い」と「貢献」

自身のお店が、どの様にお客様に、地域に貢献したいか?

私は、それを言葉にして記載していたのですが、
コンセプトというのは、どのような想いでお店を営んでいるのか?
を言葉で表現することが必要です。

ただし、その言葉は自分の想いのベクトルの先が「貢献」であることが重要だと思います。

言い換えれば、コンセプトとは貢献の内容を表現するという事に尽きると思います。

 

飲食店でのSNSの使い方とは?

私の場合ですが、お店を運営していた期間、最も活用したのはSNSです。
これは実際、どの飲食店でもそうだと思うのですが、
ホームページよりも、より活用できている実感を持てるという事が、原因の一つでもあります。

しかし、そのSNSにかける時間と労力は、反響に比例して膨大になります。
飲食店のような、長い勤務時間を必要とするサービス業の場合、
できれば必要最低限にとどめたい――
そんなジレンマを感じたことは無いでしょうか。

活用して、成果があるなら仕方がない――
私はそう思って、時間を割き続けていました。
コマーシャルのための、必須業務だという認識でいたのですね。

SNS like

ホームページは「お店」、SNSは〇〇

あるとき、人の言葉で気付かされたことがあります。

ホームページはお店の役割で、SNSはチラシの役割

という言葉です。なるほどと思いました。
どういうことか?

冒頭で私が申しあげたとおり、お店に関わる人、
お客様もスタッフも、最終的にはホームページを確認していました。
SNSでチラシをまいて、最後はお店の役割、ホームページにたどり着いてもらう。

中核となるホームページの重要性

見ている人が、知りたい情報にアクセスできるように、
コンテンツを充実させておくことが大事です。

例えば、定番のメニュー内容や価格帯などの基本情報は勿論、
店主の実績から得意とすること、貢献したい想いなど、

自分にとって何をもたらしてくれるのか?

の確認のために閲覧してくれる人たちに、
必要な情報を載せておくことが重要だという事です。

チラシであるSNSの使い方

当然、SNSはチラシであるため、その場限り、ではないですが、
その色合いが強いものです。
例えばインターネット検索や、AIによる提案も、全てインターネット上にある情報からです。
SNS投稿は反映されません

検索結果に反映されないとなると、過去の投稿は全て、そのSNSを使用し、遡ってくれる人に限ります。

SNSによって特性が違うので、何を使うかはコンセプトによって変わると思いますが、
飲食店の殆どが利用している、動画を含む映像が主である「Instagram」
映像と文章が主で、より深いつながりのための「facebook」
利用している年齢層が最も若い「tik tok」など、
打ち出し方によって、どれを選ぶかも重要ですね。

like

 

結論:ホームページは必要か?

例えば・・・

  • 地元密着で口コミと紹介だけで十分に運営できている。
  • 立地と利便性で集客が完結しており、検索される前に利用される。
  • SNSでの発信や口コミで十分な集客がある。
  • 新規客を受け入れるキャパシティがない。(会員制など)
  • 団体契約により一般客の集客を必要としない。
  • BtoBで完結しており、一般客の集客が不要。(企業の食堂など)
  • 高齢者が集まる、お客様がネットを使わない方向けのサービス
  • 季節限定で営業する店舗
  • 場所借りで営業する自営業の方

上記の様な場合は、一般的に必要ないと思います。
しかし、実店舗を持っている以上は、やはり必要なのではないでしょうか。

 

ホームページ運営のコストの問題

私自身、冒頭で申し上げましたように、
月々約2万円のサブスクサービスを7年間利用しておりました。

2万円 × 12か月 × 7年間 =
単純計算で、168万円のコストがかかっています。
年間でも24万円です。

果たしてこのコストは正しいのか?
必要経費としての金額として、ある程度の規模があれば見合うかもしれません。
しかし、私は30席ほどのお店でした。
テーブル数は、9です。

テーブル数に一年間365日をかけると、3285テーブル。
24万円÷3285テーブルとすると、1テーブル/一日当たり、
73円のコストがかかっています。

ランチとディナーで合計何回転しているかにもよりますが、
一組当たりに換算していけば、幾らのコストがかかっているか算出できると思います。

それを高いとみるか、安いとみるか。
ぜひ、ご自身のお店で計算してみると良いのではないでしょうか。

 

サブスク・サービスではないという選択肢

私の場合、7年間という期間でしたが、
もっと長く営業しているお店の場合、まだまだ多くのランニングコストがかかります。

一般的なホームページを制作した場合、
初期導入コストは、内容(ページ数や素材など)にもよりますが、
概ね10万円~30万円くらいです。

ここに保守費用の内容にもよりますが、
ランニングコストがかかったとして、一般的な5千円くらいとした場合、
年間約6万円のコストとなります。

もし、私のケースで換算した場合、
初期制作費用を実際に相場の金額として、15万円とし、
加えて、保守費用として7年間、5千円を払い続けたとしましょう。

5千円 × 12か月 × 7年間 = 42万円です。
+ ホームページ制作初期費用15万円で、トータル57万円。

前述の7年間168万円のコストから、実に111万円の差があります。
年間にして、約15万8千円。月間にして、約1.3万円の差です。

この金額を違う事に使えていれば・・・
そう思わざるを得ませんでした。

 

まとめ

長く続ければ続けるほど、コストは膨れ上がっていきます。
初期投資はかかっても、先を見据えれば金額は安くなります。

飲食店は初期投資がどうしても多いため、
ホームページに金額を回すことが躊躇われると思います。

ですので、最初はサブスクサービスを利用せざるを得ない――
という事情もあると思います。
背景に合わせて選択すること――どちらも正しいと思います。

ご自身の状況に照らし合わせて、考えてみられることをお勧めします。

 

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