なんのための日報なのか?
会社が運営している飲食店では、
社長や上司に数字と業務の報告を合わせて、
一日の終わりに「日報」として作成している所が多いと思います。
では、この日報は【報告のため】だけの物でしょうか?
主な用途は、報告に加えてもう一つ
私がもう一つ加えて――
というよりも、こちらの方が主目的として大事にしていたのが、
【未来の自分(店長)へのメッセージ】です。
どういうことかと言いますと――
欲しい情報とは?
私が欲しい情報とは、
前年同日に、何が起こっていたか?
を知り、
今年の同日には何が起こりうるか?
を予測するツールとして、日報が必要だったのです。
しかし、僕が赴任した当時の過去の店長の日報には、
その意識が全くなく、どれを見てもコピペ?みたいな、
判を押したような報告ばかりが並んでいたのです。
未来の自分へのメッセージ
マネージメントに携わる人は、その日の営業を、
より詳細にイメージできた方がいいです。
かの有名な、キャッチャーであり、プロ野球の監督だった野村克也氏は、
試合が始まる前に、全てのアウトを取るイメージを行っていたと聞きます。
当日の味方先発、相手のオーダーを予測し、
一巡目の打ち取り方、二巡目以降はこういう配球で・・・
予測し、シュミレーションを行っていたようです。
そのお話を聞いたときに、飲食店の営業も同じだと気付きました。
当日の流れを予測し、シュミレーションすることが、
より詳細に出来れば、シフト組みと準備が変わってきます。
ですので、私が日報を書く時は、
未来の自分へ宛てたメッセージとして作成していました。
過去の日報を見ていない人の特徴
それは、【今日の営業の準備が出来ていない】人がとても多いという事。
その場しのぎで対応する。
予測してもその通りには行きませんし、
ライブ感覚ももちろん大事なことなのですが、
想像しておいて、無駄なことは何もないのです。
むしろ、想像することによって、
この時間帯のポイントが○○だ。
と予測できれば、それに合わせて逆算で準備をし、運営していけるようになる。
その感覚に乏しいのですね。
だからこそ、日報に書く内容が、上司への報告に終始してしまうのです。
では、今日は何をするべきなのか?
さて、未来の自分へメッセージを送るなら、
今日の自分は何をすればいいのか?
の視点が生まれます。
すなわち、未来の自分が欲しい情報は何なのか?
という視点です。
どのタイミングで、どんな人の流れになったのか?
それにはどういった理由があったのか?
分からない、曖昧だからといって、そのままにはせず、
スタッフに、お客様との会話の中でどんなことがあったか聞いてみたり、
実際に自分で聞いてみたり、
あらかじめ知っている情報(予測)と照らし合わせて、結果がどうだったかを考えてみたり・・・
会話は聞くことが優先
たとえば、花火大会があったとします。
その影響で予測していた人の流れは、想定範囲内だったのか、予測をはるかに上回っていたのか。
たとえば、春先にお花見が全然関係ない場所だと思っていたけれど、
実は花見の流れでここまで歩いてきた。というお客様が多かったり、
自分では予測していなかった結果もありました
そんなことでも書いておけば、来年の同じイベント、
同じ状況の時へのヒントになります。
お客様との会話は、お客様にとって無駄なことが一つもないように。
そのためには、話すよりも聞くことの方が大事です。
質問のためには、、、
質問には、切っ掛けが必要です。
そのためには、聞き耳を立てることが、とても大事です。
現場にいると、自然とお客様の会話が耳に入ってきます。
その会話の中で、何を話しているのか?
その会話の中に、ヒントになることは無いか?
その意識があると、自然と耳に入ってくる情報にアンテナが立つようになります。
まとめ
営業の日報は、数字と共に
何を書くか?
をしっかり定める。
未来への自分(店長)へのメッセージとする内容にする。
そのメッセージを読み返した時に、
この日の注意点は〇〇だった。
とイメージできるように書くのがポイント。
その注意点を知るために、時にはお客様からの情報が必要。
どうして、そうなったのか?は、
お客様に聞く。
聞くために、
お客様の会話に注意を払う。
ご参考になれば幸いです。