「美味しい」は〇〇で決まるPart2

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「美味しい」は味だけで決まらない|飲食店が伝えるべき価値観と言葉の力

美味しいのは当たり前の時代になった

昨今、「美味しくない飲食店」を探す方が難しくなったように感じます。

流通は進化し、調理技術は共有され、食材の品質も向上しました。

だからこそ今、お客様が求めているのは単純な美味しさだけではありません。

SNSで話題になる「映える料理」や「バズるお店」も、その象徴の一つでしょう。

もちろん料理自体が美味しいことは前提です。

しかし実際には、人は料理そのものだけではなく、

「その体験の価値」

を食べているのではないでしょうか。


「美味しい」の定義は人によって違う

美味しさは絶対的なものではありません。

その人が持つ経験や価値観によって、大きく変わります。

飲食業界にはワインや食材の試飲・試食会があります。

以前、とある試飲会での話です。

そこでは有名なブルゴーニュの古いヴィンテージワインが有料試飲として提供されていました。

周囲のソムリエたちが、

「やはり素晴らしい」

と感嘆する中、一人の女性がこう尋ねたそうです。

「こういうのを美味しいって言うんですか?」

その女性は決して間違っていません。

経験が違えば、美味しさの感じ方も違うのです。

つまり、

美味しいとは経験によって育つ感覚でもある

ということです。


素材の良さだけでは語れない

以前、一緒に働いていたシェフがこんなことを言っていました。

「本当に良い素材は、そのまま食べるのが一番美味しい」

料理人としては少し悔しくなる言葉ですが、その本質は理解できます。

素材そのものが持つ力。

鮮度。

生産者の想い。

土地の個性。

そういったものは確かに存在します。

だからこそ近年、

「地産地消」

という考え方が世界中で広がりました。


地産地消が支持される理由

世界的レストランとして知られる
北欧のレストランNOMAは、

「その土地の食文化を表現する」

という価値観を世界へ示しました。

以降、多くの料理人たちが地元食材へ目を向けるようになります。

そこには単なる鮮度だけではなく、

  • 地域とのつながり
  • 生産者への敬意
  • 環境への配慮

といった価値観も含まれています。

つまり人は、

素材だけを食べているわけではないのです。


人は頭でも「美味しい」を感じている

この記事で一番お伝えしたいのはここです。

美味しさは五感だけで感じるものではありません。

人は頭の中でも美味しさを感じています。

その料理がなぜ生まれたのか。

どんな生産者が作ったのか。

どんな想いが込められているのか。

そうした背景を知ることで、料理の価値は大きく変わります。


言葉は美味しさを増幅させる

私が飲食店で働き始めた頃、店長からこう教わりました。

「美味しいか不味いかを判断させるな。
美味しいか、めちゃくちゃ美味しいかを判断させろ」

今振り返れば、

「プレゼンテーションを学べ」

という意味だったのだと思います。

料理の魅力。

シェフの想い。

食材の背景。

どこに注目して欲しいのか。

それを伝えることで、お客様の期待値は高まり、体験の質が変わります。


美術館の音声ガイドと同じ

私は美術館の音声ガイドが好きです。

作品を眺めるだけでも感動はあります。

しかし背景を知ることで、感動はより深くなります。

料理も同じです。

説明があることで、

「なるほど」

「そういうことだったのか」

という発見が生まれます。

そしてその発見が、美味しさを増幅させるのです。


ウェイターはガイド役である

だから私は、

ウェイターとは料理を運ぶ人ではなく、

お客様を楽しませるガイド役

だと思っています。

料理の背景を伝える。

食べ方を提案する。

飲み物との組み合わせを紹介する。

お客様が気付いていない楽しみ方を案内する。

それがサービスの本質です。


優れたガイドに必要なのは質問力

レストランを楽しむことに慣れているお客様は、自ら質問してくださいます。

しかし多くのお客様は違います。

聞くのが恥ずかしい。

人見知りで聞けない。

何を聞けばいいか分からない。

そんな方も少なくありません。

だからこそ、サービスマン側から関係性を作る必要があります。

そのために必要なのは、

知識量ではなく質問力です。

お客様の背景を知る。

目的を知る。

好みを知る。

そうすることで、一人ひとりに合わせた提案ができるようになります。


まとめ|美味しさは味覚と価値観の掛け算

「美味しい」は味だけで決まるものではありません。

経験。

価値観。

背景。

ストーリー。

そして、それを伝える言葉。

それらが重なった時、人は深く感動します。

だから飲食店が本当に伝えるべきなのは、
料理そのものだけではなく、

なぜそれを作っているのか。

という価値観なのかもしれません。

そして、その価値観を言葉にすることこそが、
これからの飲食店に求められる力だと私は思っています。


あなたのお店の「美味しさ」は、きちんと言葉になっていますか?

食材へのこだわり。
シェフの想い。
地域との関わり。
お客様に届けたい価値。

それらは、料理だけでは伝わりません。

DUEでは、飲食店の魅力や価値観を言語化し、
ホームページやブログ、SNSなどのコンテンツとして伝えるお手伝いをしています。

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